認可保育所の課題とは
現在市内には33か所(公立4、民間29)の保育所と24か所の認可外保育施設があります。1月15日に厚木市内の認可保育園長の方々との意見交換会がありました。
意見交換は5つに分かれてグループディスカッションで最後にそれぞれのグループからの報告があり、主な問題点として、①保育士の不足、②5月の10連休について、③使い終わった紙おむつの処理について、の3件がでました。
待機児童対策として認可保育園を増やし続けている現在、慢性的な保育士の不足があります。保育士への支援として市は「保育士奨学金返済助成金」「保育士転入助成金」「保育士復職等奨励助成金」制度を設けていますが、都内や横浜市への就職希望が多いといわれる中で苦戦しているようです。保育士を養成する学校の定員割れの現状も報告されました。
5月の10連休につては、基本的にカレンダー通りの運営となりますが、保護者の仕事の都合で休日保育の必要性もあります。休日保育を行っている園は民間2園のみであり、対応が必要です。しかし、今のところ利用者からの具体的な声はないとのことですが、早急に実地を把握して対応が必要ではないかと思います。休日保育について民間園では保育士の代休の取得が難しいという課題もあり、公立園での対応も検討すべきです。
使用済みおむつの持ち帰り問題について、市は公立4園で3月まで試験的に持ち帰りをやめており今後検討していく方向です。民間ではすでに実施している園もありますが、費用と回収日までのおむつの置き場の確保が課題です。おむつだけ毎日回収してほしい、との声もある一方で、持ち帰りに異論が多くはないとの意見も聞かれました。園にもよりますが実は多くの利用者が車での送迎をしていることも一因と思われます。
認可保育園の方とのまとまった意見交換は初めてでしたが、いろいろ感じることの多い会でした。認可園は縛りもきついですが運営は安定しています。機会をつくって課題はもっと多いであろう認可外で取組んでいる現場の声もうかがいたいと強く感じました。