丹沢の自然保護について学ぶ

2019年2月15日 23時56分 | カテゴリー: 活動報告

第18回さがみ自然フォーラムが開催され、「生態系の再生~失われた未来を取り戻すために~」と題して羽山伸一さん(日本獣医生命科学大学獣医学部・教授/丹沢大山自然再生委員会・委員長)の講演がありました。

丹沢は関東大震災の頃から大きく環境が変化し、第2次大戦を経て復興をめざし木材資源調達のために人口植林が進みました。しかしその後利用されない植林は荒廃し、鹿による食害が広がりました。標高1300m付近に大型動物がいること自体がおかしいといいますが、森の管理以前に、鹿の管理から一体化して始めるべきだったと、羽山さんのお話で初めて納得しました。

また、2007年から導入された水源税は、現在「第3期(2017年~2021年)かながわ水環境・再生実行5カ年計画」が実行中ですが、この水源税を活用しての鹿の管理は森の管理とイコールであるといいます。そこでワイルドライフレンジャー等の専門職を入れることで鹿の頭数管理が出来ているとのことです。しかし山に境目はなく、近隣自治体との連携が必要になってきます。水源税は20年の期限付きですが、森を継続的に維持するためには水源税の永続的な確保が必要と言うことです。

森の管理や水源税について初めて知ることの多い講座でした。特に現在岐阜県で発生と感染が確認された「豚コレラ」については、野生のイノシシが媒介する可能性との説明がありました。丹沢に近く生活し、身近に養豚業者もある事を考えると、対策が急がれる事だとわかりました。厚木市では有害鳥獣対策として、里山にそって約20kmの電気柵を設置していますが、既に柵の工事前にゴルフ場等にイノシシが生息しています。何らかの感染が起きると大きな影響が出ると思われますが、養豚業者や関連事業者の方への情報はどうなっているのか、県や市の動きは見えていません。