ピースリングツアー~県央基地巡り

2018年11月15日 23時56分 | カテゴリー: 活動報告

県央地域の基地をめぐる神奈川ネット県央ブロック主催のピースリングツアーに参加しました。このツアーは2004年に県内の基地を学ぶ機会として始まり、今回でほぼ200人の参加となりました。
スタートの厚木海軍飛行場(厚木基地)に隣接するゆとりの森では、公園で遊ぶ幼児たちの頭上を飛ぶ飛行機の近さに驚きました。綾瀬市と大和市にまたがる約507万㎡の厚木基地を使っていた空母艦載機が岩国に移駐しても、自衛隊の訓練は土日も関係なく続いています。爆音の回数は減っても、ヘリコプターやオスプレイの低周波騒音は長いストレスとなっています。7月に発生した米軍ヘリの窓枠の落下事故の他にも事故報告は頻繁であり、住宅地にある基地への不安はやむことはありません。

日の丸、米国旗、国連旗の3つの旗が翻る座間キャンプは一部返還され病院や座間消防本署が整備されていますが、広大な基地の維持は思いやり予算があてられています。また相模原住宅も街中にあり、日本人の生活環境とは大きく異なるスケールで、うらやましいと言うよりも住民にとっては地域が分断されていることで生活の不便さが際だっています。

最後は基地のウオッチングを続けている沢田さんから相模原総合捕給廠の説明をもらいました。地域の西側の返還部分の35㏊は共用使用区域で更地となっています。返還と言ってもいきなり地元自治体に戻るのではなく、まず国に戻されます。しかしそのままでは使えないため相模原市はアメリカと覚え書きを交わし、その一部(10㏊)は相模原市のレクリエーションゾーンとして整備される予定とのことです。市が財政的な負担をして先行利用を進めるこのようなやり方は、全国でも例がないとのことです。

最後に、かつてベトナム戦争当時相模原総合補給廠の横を流れる境川で劇毒のトリクロロエチレンやカドミウム汚染が発覚しました。原因は補給廠でベトナム戦争で使った車両のメンテナンスにあると証明され、日本の負担ではなく全て米軍の負担で環境浄化対策が取られたと言う事実です。定期的なチェックをすることが現実の対応を変えていく確実なやり方です。この話のように出来ることから進めて行く方法で実を取る事も必要だとおっしゃる沢田さんの話の裏には、日米地位協定の見直しを求める声に対して、かけ声だけでなく、きちんと言っていく積み重ねが大事だと言う意味があると受け取りました。
現状を多くの市民が知ることが重要で、そこから新たな動きが始まります。参加する市民を増やし、基地問題はよそ事ではないと捉えるように情報を出していきます。