障害者の意思決定について

2018年4月2日 12時12分 | カテゴリー: 活動報告

 厚木ネットの総会の終了後に愛の森学園施設長の星野茂さんと職員の方をお招きして障害者福祉の現状と課題について研修・意見交換をしました。
 星野さんからは現在芹が谷の施設で生活している津久井やまゆり園の利用者の今後の住まいにどんな選択肢があるのかといった課題の入り口から、障害者の意思決定について自分の施設に例を示してお話がありました。愛の森学園の利用者さんは平均年齢44歳であり長く施設での生活をしてきた結果、社会体験が少なくその部分を補いながらの支援の提供が必要であるということです。例えば手元にあるレモンとリンゴの飴のどちらかを選ぶ時に、それぞれに経験があればその中から好きな方を選べるが、経験が無い場合はまず食べてからの反応をみて決め記録する、というような工夫の積み重ねが支援には必要です。それぞれの希望に答えるには制約があるが、できる範囲、身近な中で選べる環境を作り限られた空間の中ではあるけれど人らしい暮らしをしていけることを支援しているそうです。
 しかし「個人の意思」の尊重をしてはいても、判断が難しいことも多く親の意思が入らざるを得ないこともあり、果たして親の判断は本人の気持ちと言えるかどうか、親の満足ではとの思いも錯綜しているようです。
 また、現場の職員の不足は介護と同様で、24時間の支援体制を維持する難しさがわかりました。特に夜勤については採用時にネックとなっていますが、個々の事情は考慮するにしても夜勤も含めての変則勤務である事を基本に採用しているそうです。夜勤の充実は機械・ロボットが発達しても対応不可能です。福祉現場の人の確保の難しさは共通です。

2時間ほどでしたがかなり詳しいお話も伺うことができました。支援しながらも施設の運営は黒字にしなければならないジレンマや、災害時に地域とのこれからの連携について等々課題はあります。社会ではインクルージョンが言われていますが、弱肉強食の市場原理との乖離がるとの星野さんの辛口なコメントにたくさんの課題を受け取りました。