地域共生のいえ「岡さんのいえTOMO」に集うたくさんの人々

2017年11月3日 15時03分 | カテゴリー: 活動報告

生活クラブ地域活動連携協議会が計画した世田谷区の地域共生のいえ「岡さんのいえTOMO」見学に参加してきました。上北沢の駅から徒歩数分にある築70年の古い住宅である「岡さんのいえTOMO」はかつてこの家に岡ちとせさんという方が暮らしていたことに由来し、亡き後の家を活用して現在では賛助会委員(見守り隊員、ささえ隊員、あそび隊員)の協力と支援で地域の居場所として活動が開かれています。

 岡さんの親族の小池さんからは、家の歴史とこれまでの流れをうかがいました。家が古いため補強するにあたってはクラウドファンドを使って多くの方から支援を得、その名前を支柱に記してあることや、古いピアノの修理にも企業からの支援をもらっているなど、たくさんの協力と工夫があった事をお話されました。
 運営については中島さんから、自らがこの活動に関わったいきさつをうかがいました。退職後1年間世田谷区の「トラストまちづくり市民大学」を受講し、イベントやまちの人との関係性などを学んできた後、「岡さんのいえ」に関わってきたそうです。会社人間であった今までとは異なる世界に身を置たかったとの想いが、単なる趣味の集いではなく全てを考える必要がある活動に繋がってきているとのことでした。
 今、関わる人は大学生も多く、卒論のテーマに活動を共にする学生もいます。(当日も2人の大学生が同席してくださいました)スタッフは15人程いますが、半分は現場には来なくてもチラシの作成やデザイン、情報のネットでの管理等、それぞれの得意の技で活動を支えています。「出来るとき、出来ることを、出来る分だけ」の考えで、子育て中のママも参加しているとの事です。また運営には地元に限らず区内の各地域から参加があるそうです。

 日曜日の「サンデークラブ」、水曜日の開放日の他、区の受託事業である学習支援(生活困窮)や中高生の居場所等多彩な活動が行われています。しかし、運営そのものへの公的支援は無く、スタートして数年は赤字だったそうですが、現在は貸し室事業でなんとか出来ているとの事。
 空き屋対策が注目を浴びていますが、そこを地域の活動拠点として活用するには最低限の公的支援はあってもいいのではないでしょうか。高齢者の居場所、子ども達の集まる場、子育てママの息抜きの場など、福祉的なニーズも多く、空き屋防止というだけでない人々のつながりの拠点に育てる事が大事です。どんな意味を持って活用するのか明確な方針があれば地域の共感も得られるのではないかと思います。受け継いだ人、活動を支える人、利用する人、それぞれの居場所であることを実感しました。