子どもシェルターてんぽのイベントから

2017年5月29日 00時08分 | カテゴリー: 活動報告

認定NPO法人子どもセンターてんぽによるイベントがありました。この法人は、家庭の問題や虐待などの理由により家で生活が出来ない、帰れない等居場所のない子どもたちのシェルターの運営と電話相談、自立支援ホーム「みずきの家」の運営をしています。

てんぽの鈴木栄子さんによると、相談件数は平成20年には70件だったものが、平成28年には254件に増えている。その内訳は男性からが67件、女性からが179件、不明が8件。年齢別では15歳以下が13件、17歳が37件、18歳が92件、19歳が58件、20歳以上が8件、不明が23件との事。10代後半の女性の相談が圧倒的に多いことがわかります。またシェルター入所は平成19年から平成28年までに99人の利用があり、平成28年は13人(男2人、女11人)との事です。家に戻れない理由は、虐待(66.7%)、帰る家がない(24.2%)、家に入れてもらえない(9.1%)など、まだまだ守られるべき年齢の子どもたちが家で生活出来ない現実があり、学校への通学もままなりません。機能不全な家庭から逃げ出す先があればこそ、助けてと言えない子どもたちを受け止める場が必要です。

後半で当事者(シェルター利用経験者)へのインタビューがありました。現在社会人として仕事に就き自立した生活をしている2人からは壮絶な経験を乗り越えた話を聞きました。「大人が私のために怒ってくれる事は、守られていると感じる。それで頑張れる。勇気がわく。」という言葉にいろいろな思いが集約されているようです。そして社会に出るためにはたくさんのハンディを抱えたケースがあることを社会の人々に理解、認識してほしいと加えて訴えがありました。

相談窓口から支援に繋ぎ、社会で自立出来るまでの長い支援を続けるには本人も支援者も大変な力が必要です。不安定な生育歴はシェルターで生活しても解決出来るものではないと言いますが、シェルターは解決場所ではなく一時的な居場所です。その後の長い人生をどう生き抜けるかは、支援する仕組みの充実と社会の懐の深さです。学びの補償と社会の受け入れ体制の具体的な整備が求められます。今日、当事者の子たちがとても明るく見えました。それは私たち大人が目を向けて支援するのはここだよと求めているのだと感じました。