ナガミヒナゲシ~入り込んできた外来種

2017年5月12日 12時10分 | カテゴリー: 活動報告

毎年この時期になるとオレンジの花が道路沿いに広がってきます。最初はかわいらしい花だと思っていましたが、とんでもありません。

「ナガミヒナゲシ」は地中海原産の外来種で1961年に発見されてから勢いよく本州東北以南のほぼ全地域に広がっています。「特定外来種生物」「要注意外来生物」指定ではありませんが、他の植物の生長を抑える「アレロパラー活性」が在来種に影響する可能生があるため、花が咲く前に撤去する事が必要です。一つの実には1600粒が詰まっており一個体から最大約15万粒の種子が生産されています。車のタイヤに挟まり遠くまで運ばれて開花していて、次第に農地まで入り込んできているようです。

私の通るこの道にも今年はたくさん咲いていました。昨年まではそれほどとは感じませんでしたが、このままでは増える一方です。なぜ撤去しないのか、出来ないのかと疑問です。オオキンケイギクやアレルギーの元とされたブタクサの影響は多くの人の知るところで、撤去にも積極的です。おそらくこのかわいらしオレンジの花は放置されているのは、実態を知る人が少なく興味を持たれていない事が原因でしょう。道ばたを賑わしているうちはいいのですが、農地に入り込み根を張り巡らせてくると、農作物の成長と収穫に影響が出ることが危惧されます。

厚木市には「生物多様性厚木戦略」があり【開発や都市化、また外来種による生態系への悪影響などにより、山地や里地里山、河川 等に生息・生育する生き物の多様性が失われつつあります。また、地球温暖化等により、 生物多様性の恵みをもたらす生態系も危機的な状況になっています。これからの世代のためにも、このような状況を改善し、生物多様性に配慮した魅力あるまちづくりをしていく よう、今後取り組んでいく必要があります。 】と概略に記されています。戦略を立てた目的は明確であり、確実に事業を進めていくべきです。道ばたの植物のことは直接大きな課題とはなりにくいです。しかし市民の関心を身の回りの環境に向けていく具体的な努力がなければ自然はなされるがままであり、今後駆除に労力と農薬などの余分な負荷を必要としてくると考えます。開花前に自治会などの協力を得て一斉撤去などを繰り返していくなどの工夫が可能ではないでしょうか。

*生えている塊を引き抜くとしっかりとした根がつながっています。そのままビニール袋に入れてごみの収集日に出してください。茎を刈るだけではだめです。