知らなかった「種」のこと

2017年4月15日 23時53分 | カテゴリー: 活動報告

「種子法」が廃止となります。これは「主要農産物種子法」と言って昭和27年に戦後の食糧増産という国家的な要請を基に、国・兼都道府県が主導して優良な種子の生産・普及を進める必要があるからとの観点から制定されたものです。

こんな歴史を持った法ですが、今後はこのような事業を公的な事業から民間で行うことが出来るようになるものです。しかし法が廃止されてしまうと種子を商売にする外資の参入が可能となり、多国籍企業による種子の独占につながる可能生が指摘されています。稲・麦・大豆などが守られてきましたが、今後は国際競争の中に引き込まれて行く事になり、日本古来の種子の保存と継続は困難となります。

一例では、稲は農家がJAから種または苗の状態で購入し植え付けていますが、今までこの値段は大きく変らないできていました。しかし今後は約5倍以上になる可能生も予想されており、農家にとっては大きな負担となります。ここで思い出すのは、遺伝子組み換えの綿花栽培を行っていたインドの農家が、その種を買う負担に負けて廃業したり自殺するケースが増えていると言うニュースがありました。日本の場合とそのまま比較は出来ませんが、農家離れが加速する事が危惧されます。まったく他人事ではありません。

TPPの時は交渉についての情報がありましたが、この種子法については何のニュースにもなってはいません。知らないうちに物事が進んでいますが、大事な私たちの知る権利は種と同様全く守られていません。大事なことは、静かに進められていくのですね。