意外に多い’ダブルケア’

2016年11月6日 09時09分 | カテゴリー: 活動報告

「ダブルケア」についてみんなで話す‘ダブルケアカフェ’に参加してきました。ダブルケアについては最近の造語だそうですが、その現実はずっと以前から私たちの生活の一部(ある方には大部分)として多くの方が渦中にあったことです。

 自分の子育てをしながら高齢になった親の面倒を見ることを主にダブルケアと位置づけますが、場合によっては自分の夫と親の介護、両親二人を同時にみつつ子育てをする、等々様々なケースが語られました。中には若くして脳梗塞を発症した親の後に生まれた子どもが二十歳を過ぎた今も親のケアを続けているという方もいらっしゃいました。多くの場合当然のこととして受け止め柔軟な対応をとってきておられましたが、無理をして体調を崩したとの声もいくつか出ていました。介護と子育ての大変さを受け止めるのは主に主婦ですが、家事に対する夫の理解も必要です。

 このダブルケアについては2015年に神奈川ワーカーズコレクティブ連合会が所属するW.Coメンバーとその福祉サービスの利用者を対象に実態調査をしました。調査は横浜国大との共同調査であり、5000件の調査の内役2900件の回答があり現在分析中途のことです。全国で25万人がこのダブルケアの状況にあると推定されていますが、実際は外からはわかりづらくほんの一部ではないかとも言われており、ケアをする方への支援の必要性も指摘されています。晩婚化に伴う子育て世代の高齢化と親世代の高齢化も要因の一つです。

今回私は軽い気持ちで参加しましたが、身近な人が面には出さず深刻な状況で過ごしてきたことを知ることにもなり、同時に本当に大変な時、「助けて」といえる関係性が誰にもある訳では無いことも再確認しました。地域包括支援センターの存在の認知も思ったより少なく、制度があっても使いこなせなければ意味がありません。制度を知るとともに、制度を自分のものにして育てて行くことが必要だと参加者で再確認できた場でした。主催者は、この会に是非地域の包括支援センターの方に参加してほしい旨を伝えたのですが、当日あいにく会議で都合がつかなく残念とのことでした。貴重な市民の声を聞く場に一人も出せない体制にも課題はあるようです。

ダブルケアカフェは全部で11回予定されているそうです。このような生の声を自由に出し合える場こそがまず必要です。