昭和27年の青年団誌から

2016年8月16日 19時10分 | カテゴリー: 活動報告

厚木には郷土資料館があり、古墳時代の土器や農家に伝わってきた農具、ほか古くからの様々な資料を展示しています。現在の展示は「青年団誌」で、戦後若者の集う場であり同時に共に学び合う場であった青年団の活動を見ることが出来ます。そこで見つけた「知光」はガリ版製で、厚木市として合併する前の依知村時代の依知村青年団の冊子です。(展示はコピーです)

昭和27年9月30日発行の第12号は、当時の文化部長の「友よ」で始まり「…真夏の夜空を望むとき、神秘的な星の光の中から過去の歴史が蘇る。想えば七星霜の昔、暗黒な社会と化し、若き希望の芽ぐむ事すら出来なかった身の毛がよだつあの社会…」と戦争からの当時の様子がしのばれます。また農業を中心とした地域でもあり、養豚について、便利な電気についてなどの寄稿があり、決して贅沢ではないけれど堅実な日々の生活が見えるようです。また依知地区は古くから政治的にも活発であったようで、当時の地元の代議士の安藤覺氏や村長を交えての座談会の報告には、その後国道129号線となる道路や厚木の町とつながる橋の予算等についても記録がありました。当時は衆議院選挙の後__ 3 __ 2 __ 1だったようで、生活の安定と、充実した国への思いもあり、「…諸国家と肩を並べて共に栄える国となるためには私たち青年層は徹底した公明選挙で政界を洗おう。マイクに叫びながら某候補のトラックに乗って行く先々には、穂田が展け白鷺が翼を休めているのは平和そのものの姿であり、…」新しい時代に向かっていく青年たちの思いが伝わってくるようです。

その後この地域は合併して厚木市となり61年が過ぎました。地域開発や家の建て直し等で当時の資料は少なくなり探すのは困難だということですが、郷土資料館あればこそ後世に伝えることもできます。当時の寄稿者の中で現在お元気な方がいらっしゃいますので、戦争とその後の時代をどのように感じておられるか、伝えていただく必要を感じています。そして政界を洗おうという思いを抱かせる世相は、当時も今も変わらないことにもなんだかな、との思いを抱きました。お時間のある方は是非郷土資料館のドアを開けてみてください