介護の現場からの声

2016年7月16日 01時43分 | カテゴリー: 活動報告

厚木市内には介護保険事業において中小規模の40の法人・65の事業所があり連絡協議会を形成しています。この協議会が主催の高齢者をめぐる諸課題・介護保険運用についての勉強会が開催されました。

主な議題は①一人暮らしの高齢者が困っていること、②一人暮らしの高齢者は買い物をどのように行っているのか、③厚木市の一人暮らしの高齢者へ施策、④施策に対しての実態や実情、⑤インフォーマルサービスや有料サービス、⑥生活の改善や介護保険給付の抑制、等について現場からの意見が資料と共に示されました。

日々の生活では、ごみ出しや買い物の困難などが挙げられましたが、中にはヘルパーが入っている時に心筋梗塞となり救急搬送することになったが、近親者が遠方にいるために翌日でないとこちらに来ることが出来ない。このような場合の責任の所在の在り方等、日々の現場の厳しさも報告されました。

また介護保険の改定に伴い、利用控えや必要な支援の不足などが挙げられました。特に入浴については清潔を維持するために必要な回数の維持が難しくなったケースなど、利用者本位のサービスと離れてきている現状もあります。更にインフォーマルサービス・有料サービスの周知も十分でないとの指摘がありました。

デイサービスの現場からは厚木市全体をとらえると、デイサービスの需要に対して約2倍以上の受け入れが可能な事業所があるため、利用者の獲得競争と共にスタッフの取り合いも激しくなり、慢性的な人手不足となっているとの見解と、増え続けている大規模施設が一気に利用者もスタッフも持っていてしまうことへの意見も出ました。看護師を含めての人材不足は利用者へのサービスの低下につながります。

神奈川ネットで現在進めている介護保険プロジェクトの中で、以上のような課題については議論されてきました。今回の現場からの声はその具体として十分な説明となります。たくさんの声を速やかに集めて制度改定へ間に合うように国へ声を届ける必要性を強く感じました。利用者の制度からの切り離しを止めるとともに地域にある資源を有効に生かし身近な支援の場を充実させ、在宅生活を可能なものとすべきです。