あつぎ子どもの森

2016年3月28日 13時45分 | カテゴリー: 活動報告

厚木子どもの森が本格的にオープンしました。おおよそ6haの山林に日本一の滑り台と高さ10m(最高地点)もある空中回廊があります。約11億円の工事費と2,500万円/年以上の維持管理費を投入しての都市公園です。

このあたりの土地は古くは里山として利用されていたようで、工事前には荒れた中に水田の跡もありました。市民の中からは最低限の手入れで元の自然の姿を維持すべきとの声が聞こえていましたが工事は進みました。希少生物の「かやねずみ」や「ほとけどじょう」「ミズニラ」の存在はすぐ近くの住民にとっても初めて聞いた話でした。

開園してから公園に入ってみました。入口整備のために山を切り崩した断面には、約6万年前の箱根火山の噴火による降灰の跡や、九州の姶良火山の噴火の降灰の跡も見ることが出来ます。また今まで雑木林の中にあった木々は幹の表面に鮮やかな緑のコケが付いていますが、整備により周囲の木が無くなり風通しのよくなることで、その状態も変わってくるのではないかと言うことです。人の手が入ったことで、危惧されていた希少種の生育状況は、かく乱されたことで逆に増えているものもあるようです。生物多様性のもと自然の保護は理屈ではなくとても難しいことだとわかりました。

今後維持管理の中で、今ある公園の自然の姿の変化を記録し、子どもたちの学びの一つになるための工夫を求めていきます。一つの山を崩し、単なる人寄せの道具とするだけではなく、地域の自然の移ろいを多くの市民と共有できるような森の姿を維持してほしいです。以前、公園管理をボランティア等に依存するとしていましたが、この施設が目的を持って有効な活用が図られることを願います。__ 1 __ 3