とうもろこしミッション~アメリカ視察報告

2016年2月12日 00時46分 | カテゴリー: 活動報告

生活クラブ厚木コモンズ主催、厚木ネット共催で遺伝子組み換え問題の学習会を開催しました。藤田ほのみさん(生活クラブ生協神奈川副理事長)からは、「とうもろこしミッション」として昨年10月にアメリカのNON-GMのトウモロコシの作付け農家を訪問したことや流通、課題などが報告されました。とうもろこしミッションの目的は、①NON-GMトウモロコシを求める組合員の声を直接届けること②トウモロコシの生産から輸出までPHF*でNON-GMのトウモロコシの区分管理の点検③アメリカでの表示法の動きと、アメリカにおけるNON-GMトウモロコシの需要増など今後の取り組みに影響があるかの確認、です。

生産者はイリノイ州、オハイオ州、ミシシッピ州を中心に約2000人が従事しており、区分管理においてはサンプリングで混入率を確認しつつ産地から艀(はしけ)で川を下り、輸出港であるニューオーリンズまで届けられるという事です。農家がNON-GMを選択する理由は、プレミアムがあることと反収率が高いことが重要視され、あくまでもビジネス的要素が強いようです。

最も気になる米国内での遺伝子組み換えの表示については、食べ物の中身を知りたいという関心の高まりがあり、2013~15年の間に33州が遺伝子組み換え原材料の表示を求める法案を審議し、3州において可決されたこと。一方に連邦政府で任意の表示法を制定する動きもあるとのことです。

現在日本では遺伝子組み換え食品の栽培こそはありませんが、添加物や飼料の形で私たちの生活に入り込んでいます。2007年に約370万tだったNON-GMトウモロコシの需要は2013年には約110万tに少し、国内需要をいかに高めるかが課題です。発泡酒や清涼飲料水には糖化原料でのGMスターチが使用されており、NON-GMトウモロコシの輸入は大手ビールメーカーの動きに左右されるとも言います。長期種子提供協定により全農部グループでは2022年国内流通分まで確保されているとのことは組合員が直接訴えてきた経過もあります。

会場からは遺伝子組み換え食品と農薬の健康への影響を問うものや、自家農園の種への不安等が出されました。国が安全といってもそのまま信じることは難しいです。市民が遺伝子組み換え食品にNO!を言い続けることこそが、経済的な視点で輸入・栽培を認める動きに対して歯止めをかける動きです。私たちは広い視野を持って安全な食生活を守るためにも的確な表示を求める運動を続けていく必要があります。今回は署名活動を進めながら食の安全を語っていきます。__

*PHFコーン:(ポストハーベストフリーコーン)収穫後に殺虫、殺菌、防腐剤を使わない、また遺伝子組み換えをしていないもの